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リアルテックベンチャー・オブ・ザ・イヤー2015受賞企業のiHeartJapanが約7億円の資金調達

リアルテックベンチャー・オブ・ザ・イヤー2015を受賞した、iPS細胞の分化誘導技術をiPS細胞の分化誘導技術を駆使して重症心不全患者の治療をおこなうiHeart Japan株式会社が、リアルテックファンドほかベンチャーキャピタル等から資金調達を行いました。総調達額は約7億円です(iHeart社発表

心臓疾患を原因とする日本人の死亡数は第2位となっており、心臓移植を必要とする重症心不全患者は20万~30万人と推計されています。しかし、心臓移植の待機患者リストに載っているのは掲載条件をクリアした約400人で、その中でも実際に心臓移植を受けられるのは年間約35件というのが現状です。

iHeart Japan社は、京都大学の山下潤教授が開発したiPS細胞の分化誘導技術によって、心臓の再生医療をおこなうベンチャー企業です。同社では、iPS細胞の分化誘導技術を用いて細胞シートを心臓に貼り、心機能の改善を行う治療法の確立を目指して研究開発を進めています。なお、同社では細胞シートを積層化することにも成功しており、京都大学の動物実験にて細胞シートが長期間にわたって心筋細胞として安定した働きをすることを確認しました。この積層化技術は心臓に限らず肝臓など多くの臓器の再生医療にも応用できる技術として期待されます。

今回リアルテックファンドは、iHeart Japan社が第三者割当増資により発行する株式を引き受けることで資金提供を行うとともに株式会社リバネスの代表取締役CEOである丸幸弘が技術顧問に就任し、同社が持つiPS細胞の分化誘導技術における再生医療事業の展開を支援していく予定です。

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