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インタビュー:変革と挑戦によって地域社会の発展に貢献し続ける 「未来創造銀行『The・ちぎん』」を目指す

Interview:

株式会社滋賀銀行  取締役 頭取

高橋 祥二郎

 滋賀銀行では早くから、ニュービジネスを目指す起業家を総合的、専門的に支援する『しがぎん』ニュービジネス支援ネットワーク「野の花応援団」を構築するなど、先進的に「産学官金」の連携で起業家の活動を支援してきた。このような活動に地方銀行が中心となって先駆けて取り組んできた想いとは何か、取締役頭取の高橋祥二郎氏にお話をうかがった。

 

地域社会の発展に尽くしてこその「The・ちぎん」

伝統ある近江商人の「三方よし(売り手よし、買い手よし、世間よし)」の精神を継承した行是「自分にきびしく 人には親切社会につくす」を掲げる滋賀銀行。そのような企業理念をもつ滋賀銀行において、「地方銀行の存在意義とは、お取引先と地域社会の持続可能な発展に尽くすことにある」と高橋頭取は言う。地域の企業、産業を活性化することで新たな雇用が生まれ、所得が増加し、経済の好循環が生まれる。そのために必要なのは、顔が見え、心が通う、「地銀のなかの地銀=ファースト・コミュニケーションバンク」になることだった。「お互いが信頼し合うことが大事、相手がわからないことが一番の不安」であることを頭取自身が実感してきたからこその決意が「The・ちぎん」には込められている。

「サタデー起業塾」を刷新、企業および産業の活性化による地域社会の発展を目指す

創業期、成長期、安定期、成熟期など、それぞれの企業のステージに応じて、クラウドファンディングやベンチャー企業向けの出資メニュー、事業承継対策やM&Aなど幅広く提供している。中でも、今年で17年目となるしがぎんビジネスフォーラム「サタデー起業塾」では、「未来を担う次世代ビジネスの創造」を目指し、しがぎん野の花賞を一新した。「創業や新規事業開拓を進めることが地域社会の発展につながる」と高橋頭取。これまでは「新しいことを応援しよう」でとどまっていたところを、「どこをどのように応援したら伸びるのか、市場に受け入れられるのか」というポイントにも踏み込み、株式会社リバネスと連携しながらビジネスプランの策定やブラッシュアップを個別にサポートする。「創業や第二創業には、出資だけではなく、大手企業との橋渡しなども含めて、5年10年をサポートする仕組みが必要」と考えているのだ。

滋賀県の未来を創るため、持続可能なシステムを

地方創生などの活動が活発化する以前に、先駆けて滋賀銀行が「サタデー起業塾」に取り組んだ背景には、滋賀県の地理的優位性や交通の利便性も良好であることから、大手の生産工場や研究機関が数多く立地するようになり、関連して協力企業も成長し、大学も増えてきたことにより新しい事業が生まれやすい土壌が醸成されたことが理由としてある。しかし、滋賀県は一昨年に人口増加から減少に転じるなどその成長にも陰りが見えはじめた。だからこそ、あらためて創業や新規事業開拓を推進し、新たな雇用を生み、経済が好循環する仕組みの再構築が望まれる。プログラムを刷新したサタデー起業塾で持続可能なスキーム構築に取り組む「The・ちぎん」滋賀銀行に期待したい。

 

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