ジーンクエスト(リアルテックベンチャーオブザイヤー2015受賞)は、ユーグレナを株式交換完全親会社とする株式交換を行なうことにより、ユーグレナの完全子会社になると発表されました。
ユーグレナグループは、微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)の食品用途屋外大量培養技術をコア技術とし、ユーグレナに関する多様な研究開発活動を行うとともに、ユーグレナを活用した機能性食品・化粧品等の製造販売を行うヘルスケア事業、及びユーグレナを活用したバイオ燃料開発等を行うエネルギー・環境事業を展開している。ユーグレナグループは、ヘルスケア事業が着実な成長を遂げており、2016年9月期の連結売上高は前期比87%増となる111億円を達成した。特に、ユーグレナグループ商品の直販拡大と昨今のM&Aがグループ売上の成長を牽引しており、グループ直販の定期顧客数は2017年3月末時点で19万人に到達した。ユーグレナは、「人と地球を健康にする」を経営理念として、「バイオテクノロジーで昨日の不可能を今日可能にする」を企業ビジョンとして掲げており、これらの経営理念と企業ビジョンのもと、人々の更なるウェルネス促進に向けて、ヘルスケア事業を更に発展させ、顧客に提供するソリューションを拡大・深化させる手段の一つとして、遺伝子解析等のバイオインフォマティクス領域に着目していた。そうした中、ユーグレナは、研究機関や医療機関を顧客として、遺伝子情報の受託解析ならびに遺伝子情報のデータ分析及びシステム開発を手掛けるアメリエフへの出資を2016年1月に実施し、一般消費者向け商品・サービスにおけるバイオインフォマティクス技術の活用について検討を進めてきていた。
一方、ジーンクエストは、遺伝子の研究を推進し、正しい使い方を広め、人々の生活を豊かにすることをビジョンに掲げる、2013年に創業されたベンチャー企業。個人の方向けに生活習慣病などの疾患リスクや体質の特徴を調べられるゲノム(遺伝子)解析サービスを提供している他、そこで蓄積されたゲノムデータを顧客の同意を得た上で匿名化し分析する研究活動を行っている。ゲノム解析サービスは、これまでジーンクエストのホームページ等を通じて一般消費者に提供してきた他、様々な事業者が遺伝子検査サービスを導入ことを可能とするASPサービス「GeneASP」を開始している。