福島県・株式会社リバネス・アカデミアコンソーシアムふくしまは、世界を変える次世代の起業家を育成することを目的とし、未来の起業家育成プログラムを主催しています。本プログラムでは、セミナー・ワークショップ参加者から9名に絞られたメンバーが本気で世界に挑戦する場としてシンガポールへ研修に行きます。
キャリアディスカバリー・セミナー実施について
本プログラムの第1ステップとして福島県内4ヶ所(会津会場・福島会場・郡山会場・いわき会場)において、福島県内の学生を対象に、以下の日程で先輩起業家を講師として迎えたキャリアディスカバリー・セミナーを実施し、4会場で総勢71名のご参加がありました。
セミナーでは、社会の課題解決のためにこれまでにない革新的なビジネスに取り組んできた講師のアントレプレナーシップ(起業家精神)についてお話をいただきました。質疑応答では講師の哲学や起業に至る道のりについて質問が寄せられました。その後、参加者が自己紹介に自身の興味・関心を盛り込んで、集まった他の参加者との新しいネットワークを作りました。
会津会場
日時:10月17日(木)16:00~18:30
場所:会津大学
講師:株式会社メタジェン 取締役 CSO 水口 佳紀氏
2013年より文部科学省 日本学術振興会 博士課程教育リーディングプログラム 東京工業大学情報生命博士教育院生として再生医療に用いる生体材料の研究を行う。2015年同大学の修士課程在学中に病気のない社会を創りたいという想いから株式会社メタジェンを設立。2015年3月より取締役に就任。現在は腸内環境の制御技術の確立を目指し奮闘中。
福島会場
日時: 11月8日(金)16:30~19:00
場所:福島大学
講師:株式会社ファーメンステーション 代表取締役社長 酒井 里奈氏
国際基督教大学卒業。金融機関などに勤務後、発酵技術に興味を持ち、東京農業大学応用生物科学部醸造科学科に入学、09年3月卒業。同年、株式会社ファーメンステーション設立。現在、岩手県に製造拠点、ラボを保有し、東京と岩手と行き来する生活を送っている。研究テーマは地産地消型エタノール製造、未利用資源の有効活用技術の開発。
第3回DBJ女性新ビジネスプランコンペティション特別賞「地域イノベーション賞」、ブリティッシュ・ビジネス・アワード(BBA)2014 Community Contribution 等を受賞。
郡山会場
日時: 11月12日(火)16:30~19:00
場所:日本大学工学部
講師:株式会社自律制御システム研究所 (ACSL)
事業推進ユニット・カスタマーリレーション ディレクター 井上 翔介氏
東京大学にて航空機翼型の失速抑制設計などの研究を行い、2015年に航空宇宙工学専攻修士課程を修了。同年、マッキンゼー・アンド・カンパニーに入社し、製造業の経営改革などのプロジェクトに参加。最新技術で持続可能な社会インフラを実現するため、2016年12月、ACSLに入社した。ACSLは2017年から衝突回避などの安全技術の実現に向けて、福島ロボットテストフィールドで実証実験を行っている。
いわき会場
日時: 11月15日(金)17:30-20:00
場所:福島工業高等専門学校
講師:株式会社人機一体 代表取締役 社長 金岡博士
「あまねく 世界からフィジカルな苦役を無用とする」をビジョンに掲げ、現在は 4mサイズの人型重機の開発を進める立命館大学発ベンチャー・株式会社人機一体。金岡博士は、パワー増幅ロボット、マスタスレーブシステム、飛行ロボット等を専門とする。マンマシンシナジーエフェクタ(人間機械相乗効果器)という概念を独自に提唱し、十年来一貫して、その実装技術を研究・蓄積してきた。2007 年、株式会社人機一体の前身であるマンマシンシナジーエフェク タズ株式会社を設立。2015 年より現職。また、立命館大学 総合科学技 術研究機構 ロボティクス研究センター客員教授も務める。博士(工学)。
キャリアディスカバリー・ワークショップについて
続いて、セミナー参加者限定のワークショップを11月16日(土)に郡山市内にて実施しました。会津大学・福島大学・日本大学工学部・福島高専から総勢34名の学生が参加しました。
〔ワークショップ概要〕
日時:2019年11月16日(土)13:30~16:30
会場:郡山中央公民館 金透分室会議室
対象:福島県内の大学生、大学院生、高専生、テクノアカデミーに在学中の学生
主催:福島県・株式会社リバネス・アカデミアコンソーシアムふくしま
内容:自分の強みや興味、やりたいことを人に伝わるプレゼンテーションに落とし込むワークショップ。
参加人数:34名
ワークショップでは普段からモヤモヤと考えている課題を言葉にし、なぜ自分がそこに課題を感じ、解決したいのかを深堀りしました。自分の課題感や解決策を人に伝える中で、自分と似た課題感を持った熱意ある仲間との出会いもあったようです。最後にみんなの前で発表する人を募った際には、ほぼ全員が挙手したほど、参加者たちは熱いディスカッションを繰り広げました。
このワークショップの参加者の中で、自分のアイデアで世界に挑戦したいという学生がシンガポール研修に申し込みをし、シンガポールに渡航する9名が決定しました。2020年2月25日~3月1日にシンガポールを訪問する予定です。
【本件に関する問い合わせ】
株式会社リバネス 担当:地域開発事業部 井上麻衣、国際開発事業部 伊達山泉
e-mail: [email protected], 電話:03-5227-4198