― 2017年 ―

第1回マリンテックグランプリは2017年9月30日(土)に開催され、
盛況のうちに終了しました、ご来場、ありがとうございました。

趣旨と目的

大学や研究機関、企業の研究所では科学技術の「種」が生まれていますが、実用化に向けて芽を出すまでに大変な努力を要します。リバネスならびにパートナー企業によって開催する「テックプランター」は、これを発掘し、ビジネスまで芽吹かせるプランターとしての役割を担うことを目的としたプログラムです。「第1回マリンテックグランプリ」は、リアルテック領域(海洋開発、水産、マリンバイオ、海洋観測、気象、海底資源、海洋ロボティクス等)の技術シーズと起業家の発掘育成を目的としたビジネスプランコンテストです。

対象

リアルテック領域(ものづくり、ロボティクス、モビリティ、IoT、人工知能、素材、バイオ、医療、ヘルスケア、食、農業、海洋開発、資源、環境、エネルギーなど)の技術シーズをもとに世界を変えたい、世の中をよくしたいという構想を持ち、創業あるいは新事業展開の意志がある方
※個人、チームどちらでの参加もOK。法人に設立前もOK。既に法人になっている場合でも設立年数の制限なし。

募集期間

2017年3月1日〜2017年7月14日

応募方法

ウェブサイト( https://techplanter.com/entry/ )にてメンバー登録のうえ、webフォームへの記入を行なって応募してください。

審査基準

リバネスおよびダイヤモンドパートナー企業によって構成される審査員により、以下の各項目により審査します。
1. 新規性 2. 実現可能性 3. 世界を変えそうか 4. パッション

表彰

最優秀賞
(賞金30万円+事業投資500万円を受ける権利)1件

企業賞
(賞金20万円)5件程度を予定

主催
日本財団
株式会社リバネス

応募からの流れ

3月1日(水)エントリー開始

リバネスおよびパートナー企業、エントリーチーム(エントリー先着順にて定員に達し次第〆切)が集まり、交流を行います。互いに事業相談および連携先開拓を行うことが可能です。なお、当日の参加有無や内容は審査には関係しません。

7月1日(土)キックオフ

ウェブサイト( https://techplanter.com/entry/ )にてメンバー登録のうえ、webフォームへの記入を行なって応募してください。

7月14日(金)1次選考:書類審査

リバネスおよびダイヤモンドパートナー企業によって構成される審査員により、書類審査を行います。チーム、技術、パッション、将来構想などについての情報をwebフォームおよび動画にて提出していただきます。申請者全員に、審査結果をお知らせするとともに、応募内容に対するフィードバックを行います。また、プレゼンテーション審査に向けた個別面談(オンラインも可)を希望者に対して実施します。

8月上旬 ファイナリスト決定

書類審査を通過した希望者に対し、最終選考会に向けたプレゼンテーションのブラッシュアップを目的とした面談を実施します。また、ダイヤモンドパートナーとの事業相談や連携先開拓を目的とした面談を設定可能です。

9月 テックプランデモデー(最終選考会)

リバネスおよびダイヤモンドパートナー企業のエグゼクティブが審査員つとめ、7分間のプレゼンテーションおよび質疑応答を行います。最終選考会はセミクローズドにて開催し、出場者およびパートナー企業のみが参加します。審査終了後、表彰式を行います。

9月30日(土)マリンテックグランプリ

海洋開発、水産、マリンバイオ、海洋観測、気象、海底資源、海洋ロボティクスなどを主な対象としたファイナリスト12チームについてプレゼンテーション審査を実施します

グランプリ概要

グランプリ名 第1回マリンテックグランプリ
場 所 コクヨホール
〒108-0075 東京都港区港南1丁目8−35
開催日時 2017年9月30日(土)13:00-19:00 (懇親会 19:10-20:30)
参加対象 クローズド・事前登録制にて開催(ファイナリスト、ライトニングトーク参加者、ダイヤモンドパートナー、経営支援パートナー、スポットパートナー、アカデミアの研究者、学生)

スポットパートナー

当日のタイムライン

12:30〜13:00 開場
13:00〜13:30 主催者あいさつ
13:30〜14:30 最終選考プレゼン(Presenter①〜④)
14:30〜14:40 休憩
14:40〜15:40 最終選考プレゼン(Presenter⑤〜⑧)
15:40〜15:50 休憩
15:50〜16:50 最終選考プレゼン(Presenter⑨〜⑫)
16:50〜17:50 審査時間・ライトニングトーク
17:50〜19:00 審査結果発表および表彰式
19:10〜20:30 懇親会

審査員

株式会社リバネス
代表取締役CEO
丸 幸弘

大学院在学中に理工系大学生・大学院生のみでリバネスを設立。日本初「最先端科学の出前実験教室」をビジネス化。大学・地域に眠る経営資源や技術を組み合せて新事業のタネを生み出す「知識製造業」を営み、世界の知を集めるインフラ「知識プラットフォーム」を通じて、200以上のプロジェクトを進行させる。ユーグレナ技術顧問など、多数のベンチャー企業の立ち上げにも携わるイノベーター。

日本たばこ産業株式会社
経営企画部 課長
中原 拓

日本たばこ産業株式会社経営企画部課長。長浜バイオ大学で助手・助教、北海道大学で特任助教として勤務後、米国のグライコミクス技術スタートアップでDirector Bioinformaticsとして勤務。2015年よりJT経営企画部で勤務。北海道大学より博士(理学)取得。Rutgers Business SchoolよりMBA取得。

ヤンマー株式会社
中央研究所 バイオイノベーションセンター 部長
高橋 英樹

岡山市出身、岡山大学工学部卒業。新規吸着材を用いた焼却炉排ガス中のDXNs除去技術、放射性廃液中のPu除去技術の開発に従事するとともに、膜を利用した水処理技術開発に取り組み、排水リサイクル設備の導入を推進。その後、陸上養殖システムの開発において飼育水浄化技術開発を担当。2007年より新規事業の企画・管理業務を担当し、2017年4月より現職。

大日本印刷株式会社
理事 研究開発・事業化推進本部 副本部長
岡 素裕

1978年大阪大学基礎工学部卒、大日本印刷株式会社入社。1986年中央研究所にてバイオ、ディスプレイ、コンバーティング関連の新製品開発に従事、1999年ITビジネス調査などを担当後、2003年研究開発・事業推進本部長、2005年情報コミュニケーション研究開発センター長、2007年研究開発センター長、2009年新規事業開発プロジェクトリーダー、2012年hontoビジネス本部ビジネス開発ユニット長を経て2015年より現職。

三井化学株式会社
研究開発本部 R&D戦略室 理事・室長
小畑 敦生

1991年九州大学大学院工学研究科応用化学博士課程修了後、三井化学(旧三井石油化学)に入社。主に機能樹脂やファインケミカル/基礎化学品を中心に生産技術を担当。2006年より機能性ポリマー事業部を経験し、その後生産技術研究所のGL、所長を経て2017年4月よりR&D戦略室長として、全社研究戦略立案等を担当。

日本ユニシス株式会社
常務執行役員
小西 宏和

1983年中央大学経済学部卒業、日本ユニシス株式会社に入社。営業職として官公庁/電力・ガス業界を中心にICTを利用した顧客価値の拡大に貢献。 2012年に執行役員に就任しエネルギー業界の他にエアライン・鉄道・旅行・医療・通信・サービス等の公共系企業を担当。 2015年には金融・保険業界も加え幅広くマネジメントを展開。 2017年より常務執行役員として流通業界も担当エリアに加え、異業種連携でクラウドを利用したサービスビジネスの立ち上げ等、新規事業の拡大を進めている。

新日鉄住金エンジニアリング株式会社
技術本部 技術総括部長
関口 太郎

1991年、新日本製鐵株式会社に入社。エンジニアリング事業本部において海洋、港湾開発のEPC(設計・調達・工事)プロジェクトを担当。2001年から羽田D滑走路建設プロジェクトに参画。2012年から2年半のシンガポール駐在を経て、2014年11月より海洋鋼構造ユニット技術部長、2017年4月より現職。

ロート製薬株式会社
経営戦略推進本部 ディレクター
上村 秀人

京都薬科大学卒業、薬剤師。慶應義塾大学大学院経営管理研究科MDP終了。1982年にロート製薬に入社し、製品部、商品企画部を中心に商品開発&マーケティング畑を歩み、1997年~1998年に米国クーパービジョン社出向を経てロート製薬のコンタクト事業を立ち上げる。その後、研究開発本部副本部長に就任し、若手研究者のアイデアから新規事業を加速化する「企画推進道場」を立ち上げるなど、社内イノベーションの推進者でもある。2015年よりマーケティング本部長に就任。 2017年より現職。

ツネイシホールディングス株式会社
執行役員 経営管理部 部長
津幡 靖久

1969年東京生まれ、早稲田大学商学部卒。コンサルティング業界にて約7年、情報通信関連ベンチャー企業約12年の経験を経て、2011年代表を務めていたフィードパスのヤフーによる買収を機にヤフーに入社。新規事業企画、M&A等を担当後、2015年10月ツネイシホールディングスに参画、2016年1月より執行役員経営管理部長(現任)、同年4月CVC子会社のツネイシキャピタルを設立、代表取締役社長就任。グループ全体のM&Aによる新規事業開発に加えて、ベンチャー投資事業担当を兼務。

古野電気株式会社
技術研究所 研究部 市場開発推進室長
小河 慎二

姫路工業大学工学部電子工学科卒業、1986年古野電気入社。超音波センサ技術の研究を中心に魚群探知機、スキャニングソナー、医用超音波診断装置などの技術開発に従事。現在は新規市場開拓をミッションに広く社外連携推進活動を行っている。

株式会社グローカリンク
代表取締役 株式会社リバネス執行役員CKO
長谷川 和宏

株式会社リバネスにてテックプランターの立ち上げを行う。さらにテクノロジーベンチャーへの投資育成を行う株式会社グローカリンクの代表取締役に就任。様々なテクノロジースタートアップに経営・事業化の支援を行う。また、墨田区の町工場3500社を訪問し、多数の町工場ネットワークも有するなど、試作・量産化の支援なども実施。

株式会社浜野製作所
代表取締役
浜野 慶一

レーザーによる一品製作から、金型作りの金属 プレスまで、3次元の板金設計なども行う。複数の町工場、大学と連携して開発した深海探査船「江戸っ子一号」、日本テレビの年末特番「日テレロボットバトル」など、外部との様々な連携によりものづくりを推進。経済産業省「特定ものづくり基盤技術高度化指針見直し検討委員会」委員、「知識サポート・経営改革プラットフォーム研究会」委員、東京商工会議所墨田支部副会長など、墨田区の活性化にも積極的に参加。2011年東日本大震災、復興・復旧に尽力したとして経済産業大臣表彰受賞。

日本財団
常務理事
海野 光行

1990年に大学卒業後、日本財団(当時:日本船舶振興会)に入会。国内の福祉事業や財団の広報を経験した後、海洋部門に配属。以降17年にわたり国内外の海洋に係るプロジェクトを経験。2011年からは常務理事として海洋部門を統括し「次世代に海を引き継ぐ」をテーマに事業を展開している。

最終選考会出場チーム

株式会社エイシング
【代表】 出澤 純一
独自開発の新型機械学習AIアルゴリズム
DeepBinaryTreeを用いた統計解析ツールの開発と事業化

機械制御における最適化アルゴリズムDeep Binary Tree は、AI のパラメータ調整が不必要で、高速・高精度な学習、動的な追加学習ができるIoT 向けのAIアルゴリズムである。例えば船舶制御にて高精度シミュレーターの構築し、世界で初めて8 秒先の状態予測による予測制御を実現している。

  • 三井化学賞
  • 日本ユニシス賞
株式会社MMラボ
【代表】 三輪 昌史
海でも使える水空両用マルチコプタ

水中での移動や作業も可能な、水空両用マルチコプタの開発を行っている。これまでのプールや河川での実験では、試験機を水面に着水させたのちに水深2m まで潜り、また水中の移動にも成功した。橋梁や壁面などの水中構造物の計測や、海辺の生物の観察を目指す。

株式会社空間知能化研究所
【代表】 伊藤 昌平
深海まで潜航可能な手軽なROVの実用化

小型・軽量・バッテリ駆動式であって、深海まで潜航可能な手軽な遠隔無人探査機(ROV)の実用化を目指している。

株式会社アクアサウンド
【代表】 笹倉 豊喜
海底の神秘をくまなく探査、
世界が驚くFINEテクノロジー

既存概念を打ち破る超高速送信周期超音波探査技術(First IntervalEchosounding Technology、略してFINE テクノロジー)を用いた超精密海底探査装置を開発・実用化し、深海の熱水鉱床や鉱物資源の探査を近未来に実現する。

  • 新日鉄住金エンジニアリング賞
ジグエンジニアリング株式会社
【代表】 阿部 中
海底動作型鉱物資源選別機

採掘塊を海底で選鉱し、ズリは海底に廃棄、鉱物のみを母船にエアリフトアップ可能とする湿式比重選別機の開発を行う。海水で選別動作を行うため、海面下数百メートルまで圧縮空気や油圧等を母船から供給する必要がない。

  • グローカリンク賞
アンヴァール株式会社
【代表】 櫻井 重利
海水からCO2フリーマグネシウムを造る

グラフェンを活用し、海水から効率良くマグネシウムやリチウムなどの有用金属を抽出する。再生可能エネルギーを取り入れることで、CO2フリーでの有用金属産出を狙う。

  • J T 賞
VP-Tidal
【代表】 居駒 知樹
可変ピッチ垂直軸型潮流・海流発電用水車の研究開発

我々は、機械的に最適なピッチ角を設定・制御することで、高流速域だけでなく低流速領域共に発電力を得られる可変ピッチ水車を開発中。この技術をもとに、日本の海域を取り巻く低流速域海流や、潮流での発電を可能とすることを目指す。

環境DNAラボ
【代表】 山中 裕樹
環境DNA分析が切り開く生物モニタリングの未来

環境DNA 分析により、魚を捕まえることなく水中に棲む生物のモニタリングが実用レベルで可能である。養殖場から海洋まで、時間的空間的に高解像度の大規模な生物分布情報を提供し、これまでにないレベルで詳細な保全施策や資源管理を実現する。

  • 最優秀賞
  • 日本財団賞
  • ヤンマー賞
The BioGlue
【代表】 小倉 淳
バイオグルー(生物由来の接着剤)で世界を変える

ヒメイカというイカ由来の接着剤、バイオグルーの開発を行う。通常の接着剤と異なり、接着・剥離が簡単で、水中で使用でき、無毒で生分解性であるため、医療用接着剤としての利用のほか、再生医療における組織固定や救急傷跡処置による感染症予防などで世界の医療を変えていくことを目指す。

  • DNP賞
KOLABO
【代表】 近藤 逸人
海洋技術参入の門戸を開き
イノベーションを巻き起こす

海洋ロボットが身近で広く役に立つようになるためには、多様な力を結集して技術レベルを革新的に高める必要がある。水中ロボットの設計と運用技術を生かし、海洋技術を飛躍的に発展させ好循環へと繋ぐ土壌を作り上げることによって、世界に誇りうる海洋立国を目指す。

MarineBio
【代表】 八木 寿梓
「ゴミ・未利用」を「有用資源」へ
─地域創生を目指した海藻の底力─

海藻の有用成分を短時間・多検体で評価できるハイスループット技術を生かして、未利用の海藻に新たな付加価値を発見する。この技術により、未利用海藻から新たな機能性食品を開発し、地場産業の活性化とともに、「医食同源」のもと健康寿命の向上や認知症の発症予防を目指す。

  • ロート賞
水・陽・回 ~Water, Sun and Regeneration~
【代表】 瀬名波 出
海洋バイオマスによる持続可能な
循環型社会の実現

火力発電所などから出るCO2を海水に溶かし、それを海藻に与えることで藻類の成長性を約4.6 倍高めることに成功。本技術で育てた海藻から、食料・飼料だけでなくバイオ燃料やバイオプラスチックを開発し、島嶼地域に適した持続可能な炭素循環型社会を提案する。