趣旨と目的
大学や研究機関、企業の研究所では科学技術の「種」が生まれていますが、実用化に向けて芽を出すまでに大変な努力を要します。リバネスならびにパートナー企業によって開催する「テックプランター」は、これを発掘し、ビジネスまで芽吹かせるプランターとしての役割を担うことを目的としたプログラムです。「第2回マリンテックグランプリ」は、リアルテック領域(海洋開発、水産、マリンバイオ、海洋観測、気象、海底資源、海洋ロボティクス等)の技術シーズと起業家の発掘育成を目的としたビジネスプランコンテストです。
→マリンテックグランプリ
対象
リアルテック領域(ものづくり、ロボティクス、モビリティ、IoT、人工知能、素材、バイオ、医療、ヘルスケア、食、農業、海洋開発、資源、環境、エネルギーなど)の技術シーズをもとに世界を変えたい、世の中をよくしたいという構想を持ち、創業あるいは新事業展開の意志がある方
※個人、チームどちらでの参加もOK。法人に設立前もOK。既に法人になっている場合でも設立年数の制限なし。
募集期間
2018年3月1日〜2018年7月13日
応募方法
ウェブサイト( https://techplanter.com/entry/ )にてメンバー登録のうえ、webフォームへの記入を行なって応募してください。
審査基準
リバネスおよびダイヤモンドパートナー企業によって構成される審査員により、以下の各項目により審査します。
1. 新規性 2. 実現可能性 3. 世界を変えそうか 4. パッション
表彰
最優秀賞
(賞金30万円+事業投資500万円を受ける権利)1件
企業賞
(賞金20万円)5件程度を予定
主催
応募からの流れ
エントリー開始 3月1日(木)
ウェブサイト( https://techplanter.com/entry/ )にてメンバー登録のうえ、webフォームへの記入を行なって応募してください。また、エントリーへの決意を促し、書類作成のコツを教える説明会を大学単位、個別に開催しています。お気軽にお問い合わせください。
キックオフ 大阪6月23日(土)、東京 7月1日(日)
リバネスおよびパートナー企業、エントリーチーム(エントリー先着順にて定員に達し次第〆切)が集まり、交流を行います。互いに事業相談および連携先開拓を行うことが可能です。なお、当日の参加有無や内容は審査には関係しません。
1次選考:書類審査 7月13日(金)〜
リバネスおよびダイヤモンドパートナー企業によって構成される審査員により、書類審査を行います。チーム、技術、パッション、将来構想などについての情報をwebフォームおよび動画にて提出していただきます。申請者全員に、審査結果をお知らせするとともに、応募内容に対するフィードバックを行います。また、プレゼンテーション審査に向けた個別面談(オンラインも可)を希望者に対して実施します。
ファイナリスト決定 8月上旬
書類審査を通過した希望者に対し、最終選考会に向けたプレゼンテーションのブラッシュアップを目的とした面談を実施します。また、ダイヤモンドパートナーとの事業相談や連携先開拓を目的とした面談を設定可能です。
テックプランデモデー(最終選考会) 9月
リバネスおよびダイヤモンドパートナー企業のエグゼクティブが審査員つとめ、7分間のプレゼンテーションおよび質疑応答を行います。最終選考会はセミクローズドにて開催し、出場者およびパートナー企業のみが参加します。審査終了後、表彰式を行います。
マリンテックグランプリ 9月29日(土)
書類審査を通過したファイナリスト12チームについてプレゼンテーション審査を実施します。当日はライトニングトークやブース展示も予定しており、ファイナリストに加えて数チームがネットワーキングに参加します。
マッチング支援期間 10月〜
デモデー終了後も継続してベンチャーとリバネスの連絡窓口はオープンにしており、事業化に向けたディスカッションが可能です。法人化するところから、試作開発、資金調達、研究開発などの幅広い立ち上げ期の課題に対応しています。また、ベンチャーとパートナー企業の協業マッチングも盛んになり、事業開発の支援を行っています。
超異分野学会 リアルテックベンチャーオブザイヤー表彰式 3月
2014年以降テックプランターに参加したすべてのエントリーチームの中から、「これから成長しそうなスタートアップ企業」を選出し、表彰式を行います。表彰式にはパートナー企業や様々な分野の研究者、町工場、ベンチャー支援機関、自治体などが集まり、デモデーからの進捗を知らせるとともに、事業連携の機会を見つけることができます。
昨年の様子
グランプリ概要
グランプリ名 | 第2回マリンテックグランプリ |
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場 所 | 東京コンファレンスセンター・有明 東京都江東区有明3-7-18 有明セントラルタワー4F |
開催日時 | 2018年9月29日(土)13:00-19:00 (懇親会 19:10-20:30) |
参加対象 | クローズド・事前登録制にて開催(ファイナリスト、ライトニングトーク参加者、ダイヤモンドパートナー、経営支援パートナー、スポットパートナー、アカデミアの研究者、学生) |
スポットパートナー
当日のタイムライン
12:30〜13:00 開場
13:00〜13:30 主催者あいさつ
13:30〜14:30 最終選考プレゼン(Presenter①〜④)
14:30〜14:40 休憩
14:40〜15:40 最終選考プレゼン(Presenter⑤〜⑧)
15:40〜15:50 休憩
15:50〜16:50 最終選考プレゼン(Presenter⑨〜⑫)
16:50〜17:50 審査時間・ライトニングトーク
17:50〜19:00 審査結果発表および表彰式
19:10〜20:30 懇親会
審査員
設立時からリバネスに参画し、教材開発事業やアグリ事業の立ち上げを行う。大学院修了後は東京大学教員として研究活動を続ける一方でリバネスの研究所を立ち上げ、研究開発事業の基盤を構築した。さらに独自の研究助成「リバネス研究費」のビジネスモデルを考案し、産業界・アカデミア・教育界を巻き込んだオープンイノベーション・プロジェクトを数多く仕掛ける。2010年より代表取締役に就任。
1990年に大学卒業後、日本船舶振興会(当時)に入り、広報や国内の公益事業を担当した後、2000年に海洋事業部に配属。以後18年間にわたり、国内外の海洋に関するプロジェクトに携わってきた。11年からは常務理事として海洋部門を統括し「次世代に海を引き継ぐ」をテーマに事業を展開している。
日本たばこ産業株式会社経営企画部課長。長浜バイオ大学で助手・助教、北海道大学で特任助教として勤務後、米国のグライコミクス技術スタートアップでDirector Bioinformaticsとして勤務。2015年よりJT経営企画部で勤務。北海道大学より博士(理学)取得。Rutgers Business SchoolよりMBA取得。
エクスプローリンググループマネージャー
1998年大阪市立大学大学院工学研究科前期博士課程修了。入社後、液晶TVや三菱電機を代表するオーロラビジョンに搭載される画像処理LSIの開発に従事。2015年より現職、ベンチャー企業とのオープンイノベーションを推進。コミュニケーターとして、ベンチャー企業とのマッチングによる既存事業の強化や企業内の知財を活用した新規事業開発に注力。
北海道生まれ。1985年中央大学経済学部卒、日本ユニシス株式会社入社。営業職として主に食品物流分野に従事。高度SCM、コールドチェーンを学ぶ。以降小売、ダイレクトマーケティング等の流通分野に担当を拡大。2008年より7年間、客先常駐でBPOをマネジメント、ITのフルアウトソーシングを経験。2015年度より流通、サービス全般を担当、今年度さらに製造分野担当。加えて新たにデジタルアクセラレーション戦略本部を立ち上げ、顧客接点をデジタルで支援する新規事業を展開中。
高分子材料研究所 所長
1990年大阪大学工学研究科(応用化学専攻)修士課程修了後、三井石油化学工業(現三井化学)に入社。主に機能樹脂の材料設計から市場開発までを担当。2012年より機能性コンパウンド事業部にて接着性樹脂の事業運営を経験し、2018年4月より高分子材料研究所長として高分子製品分野における新製品開発、市場開発を担当。
1984年京都外国語大学外国語学部中国語学科卒業。その後、特殊バルブメーカー勤務を経て1989年川崎重工業入社。1990年北京赴任、1992年本社海外拠点最年少の海外事務所長に就任、中国駐在計2回13年の期間中、現地法人第一号設立以降多くの現地拠点設立に携わる、また営業、調達、債権回収など多岐にわたる経験を有する。2013年理事・海外総括部長。2017年よりイノベーション部を設立し、部長に就任。以来、スタートアップ等550社と面談し、既存事業に対するシナジー、新規事業両面の探索や社内イノベーション文化の定着を図っている。
1978年大阪大学基礎工学部卒、大日本印刷株式会社入社。1986年中央研究所にてバイオ、ディスプレイ、コンバーティング関連の新製品開発に従事、1999年ITビジネス調査などを担当後、2003年研究開発・事業推進本部長、2005年情報コミュニケーション研究開発センター長、2007年研究開発センター長、2009年新規事業開発プロジェクトリーダー、2012年hontoビジネス本部ビジネス開発ユニット長を経て2015年より現職。
先端技術研究部長
大阪大学大学院工学研究科建築工学専攻科博士課程修了,工学博士,一級建築士,技術士(建設部門)。1989年竹中工務店入社、技術研究所で生産・構工法関連の研究に従事。専門はコンクリート構造で、大地震を受けてもほぼ無補修で再使用が可能な架構を開発。さらに、高効率省人化を目指した建設ロボット、AI、IoTなどの先端技術開発分野を守備範囲とし現在に至る。
岡山市出身、岡山大学工学部卒業。新規吸着材を用いた焼却炉排ガス中のDXNs除去技術、放射性廃液中のPu除去技術の開発に従事するとともに、膜を利用した水処理技術開発に取り組み、排水リサイクル設備の導入を推進。その後、陸上養殖システムの開発において飼育水浄化技術開発を担当。2007年より新規事業の企画・管理業務を担当し、2017年4月より現職。
基礎研究開発部 部長(兼務)
1992年ロート製薬株式会社入社、検査薬事業部、医薬品研究部、研究開発開発本部を経て2018年より現職。1995年より京都府立医科大学眼科学教室へ2年半出向し、眼科領域の基礎研究に従事。専門は、眼科ならびに皮膚領域の基礎研究。
1991年、新日本製鐵株式会社(現新日鐵住金株式会社)入社。エンジニアリング事業本部において海洋、港湾開発のEPC(設計・調達・工事)プロジェクトを担当。2001年から羽田D滑走路建設プロジェクトに参画。2012年から2年半のシンガポール駐在を経て、2014年11月より海洋鋼構造ユニット技術部長、2017年4月より現職。
ファイナリスト
近年、海洋汚染や漁業資源の減少など海の環境が激変している。その解決に、「今、海がどうなっているか」の把握が不可欠である。そこで自然エネルギーを利用して特定海域を巡回する海洋情報収集ロボットを開発し、広域の海面〜海底に至るリアルタイムモニタリングシステムを構築する。
好気的脱窒装置を活用した世界初の海産二枚貝(真珠貝含む)養殖・畜養システムの研究開発及び事業化。間欠濾過器内でセルロースを基質とし、硝酸を窒素ガスへと変換。陸上養殖の課題解決のみならず、水質改善による食糧問題、畜産排水、水産資源乱獲、遠隔管理システムで水産業の働手不足等の解決を目指す。
ニホンウナギは絶滅危惧種でありながら大量消費が続いている。また、生態系ピラミッドの上位種であり、海と川が繋がった環境の指標種でもある。ウナギの資源量を測定する方法を確立し、持続可能な鰻ビジネスを確立する事で、日本の自然と共生する事業を作る。
アマモ場は、環境浄化や海洋生物の産卵・幼体生育の場など海洋環境維持の重要な機能から「海のゆりかご」と言われるが、世界的に減少している。植物工場産の高生存アマモ苗に土壌改良微生物を共生させ、移植先のヘドロ化した土壌を分解改良し高い定着率を実現する「機能性アマモ苗」を安定生産する。
生簀に蓄養殖されているクロマグロの尾数を濁りの影響を受けず非接触で正確に計測できるシステムの開発は世界初。独自に開発したマルチ送受波ソナーとコード化ピンガーを用い、音響カーテンを通過する尾数と遊泳速度から尾数を割り出す革新的計測システムである。世界標準の尾数計測法の確立を目指す。
「海藻」は人類が荒廃させた地球環境を整える大きな役割を持つ。我々が創るバイオセメントは極めて環境に優しい方法で藻場再生ができる。土着微生物により海底砂粒子間に炭酸カルシウムを析出させ固化した後、アマモ種子を埋包したセメントを沈設する。この技術でレジリエントな海洋環境保全を目指す。
アクアリウムや養殖施設、水環境に関する研究、環境保護活動など、水質調査が必要な場面が多々ある。我々は水質調査の一環として、その環境を健康に保つ微生物の機能を一杯の水から迅速・簡便に解析できる世界を実現するため、自動採水ろ過装置と核酸抽出キット、自動核酸抽出装置を開発する。
人と水棲生物が寄り添う社会を創るため、IoTや画像解析による飼育データや飼育者のノウハウを共有するプラットフォームを構築する。観賞魚飼育者と水棲生物の研究者の知見や最先端テクノロジーの情報を相互に共有し、より良い飼育方法の確立と研究の加速を実現し、地球の環境保全に貢献する。
高成長が期待できる陸上加温養殖法を開発し、高付加価値魚介類を育て、地域の活性化に貢献できる寒冷地型陸上加温養殖システムを作り上げる。高成長エゾアワビの腸内細菌叢および腸内発酵産物を解析、その特徴を養殖アワビの腸内に移植・形成することで、高成長アワビをつくることに成功している。
現在の海上輸送には、新幹線・高速道路に相当する速度域のサービスが欠落しているため、無駄な時間とコストがかかる。そこで、翼の効率が水面上の低空飛行で大きく改善する現象(表面効果)を利用した「空飛ぶ船」である表面効果翼船を開発する。港を出発し海面上を時速400kmで走る、海の新幹線を目指す。
ファインバブルを発生させて高濃度酸素水を作成し,好気性細菌を増殖させることにより水質浄化を行う循環型浄化システムを開発している。これは高性能・高効率である。そこで,この浄化システムを実際の海域・水域脇に設置して連続的に稼働させることによりさらに高性能・高効率に浄化を可能にする。
近年低価格の水中ドローンが市販され始めている。だが、低価格機体で、水中ホバリング、海底着陸などの機能をもつ機体はまだ存在しない。有線で限られた範囲でしか動かせない機体の性質上、定点固定の機能はきわめて重要である。専用の制御ソフト、バラストタンクを利用してこれを可能とした。